「共有持分を買取する業者は怪しいのでは」という疑問は、持分買取を考える誰もが一度は感じることのようです。
共有持分を扱う会社だからといって怪しいことはありませんが、不動産の売買は金額が高額なので、慎重に注意深く行う必要があります。
また、取引を行う相手が怪しい会社かどうかは事前に調べることができるため、チェックは必ず行いましょう。
共有持分の買取業者が怪しいと思われる理由を含めて、良質な業者の選び方をお知らせします。
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この記事を書いている人
持分なし私道、欠陥住宅、家屋・相続登記共に未登記という訳あり物件の実家を、ネットの査定で探した買取業者に共有持分の売却で手放すことに成功!空き家率18%の町で売れにくい不動産を売るための情報を発信中
共有持分の買取業者は怪しいの問いの結論
不動産業者の中でも共有持分の買取業者を怪しいと思われる方が多いようです。
共有持分の業者売却は、共有名義の不動産の部分的な所有権を買い取る業者に売却するという方法です。
聞きなれない方法なので、この時点でなんだか胡散臭いと思ってしまう方は多くおられるようですが、結論を言うと共有持分の買取業者が特に怪しいということはありません。
むしろ「怪しい」と検索することでデメリットを事前に把握しようという防衛的な意味合いが強く、実際にあらゆる不動産会社に対して「怪しい」で検索される方が実際におられます。
共有持分の買取について「怪しい」と記される文言を見かけても、先入観を持たずに正しい知識を持つことが大切です。
共有持分の買取業者の数
たとえば、東京だけでも持分の買取を行う会社は現在当ブログで紹介している物だけで20社以上はあります。
これらの業者が皆怪しいということは常識的に考えてもあり得ないところです。
共有持分の基本概念と売却の理由
共有名義の不動産とは、親族での相続や共有購入した場合などが代表的なケースです。
このような共有不動産は、複数人の合意が必要となり、売却や活用が難しいことがあります。
共有名義の不動産は共有者全員が同意の上でないと売却ができません。
そのため、個別の共有持分を買い取りするという共有名義の不動産に特有の売却の形態が生まれました。
共有持分の買取業者への懸念
一部のコメントでは、持分買取業者が考案した方法というニュアンスで取り上げているネット上の記事がありますが、どのようなビジネスであっても、ニーズを元に生まれるのは間違いのないところです。
不動産の相続が多発する時代となり、昔のような長子が優遇される時代とは異なり、法律的な知識が絶対視され相続が実質的に平等に行われるようになりました。
これらの時代的な背景を元に共有持分の買取を選択する人は、デメリットを承知の上で持分を現金化したいというニーズに応えてくれる買取業者を利用します。
不動産の売却をはかることで自由に使える資金が手に入るメリットがえられるため、現金化を考える共有者にとって魅力的な選択肢であるからです。
共有持分の買取業者は「怪しい」と思われがちな理由
共有持分買取業者に対する不安はまず、共有持分という特殊な市場のため、価格の透明性が低い点が挙げられます。
さらに、共有持分の売却は一般的に知られていないため、初めて耳にする方には「怪しい」と感じられることもあります。
加えて、一部の悪質業者が市場に存在しており、相場とかけ離れた価格での取引や契約不履行などのトラブル事例が報告されていることも信頼感を低下させる原因です。
これらについてみていきましょう。
価格が相場より低い
共有持分の取引は、不動産全体を売却する場合よりも価格が低くなることが一般的です。
これは、共有持分のみを購入するリスクや手間を考慮して、業者が安い価格を提示するためです。これが「怪しい」と感じる一因となります。
※共有持分の相場については下の記事に
共有持分の買取の相場はどのくらい?体験者が解説
業者の説明が不透明
一部の業者は、取引の詳細や手続きについて明確な説明をしないことがあります。
契約内容や費用について不明確なまま進められると、取引に不安を感じることがあります。
不信を感じたまま売買を進めるのはやめ、できるだけ説明を求めていく姿勢が必要です。
買取のスキルが低い
共有持分の買取は一般の不動産売買に比べて複雑ですので、知識を持たないまま参入している業者があるのも確かです。
共有持分の買取に限らず不動産会社の担当者全員に対して言えることです。
悪質業者の存在
不動産会社の担当者が十分な説明ができなかったり、スキルが低いのは、悪気があるわけでなく単に未熟さが原因の場合もありますが、共有持分に限らず不動産会社の中には、意図的な悪質業者もいます。
説明が不十分であったり、不利な条件で契約を迫ったり、強引な営業や勧誘がその例です。
価格については、今はインターネットで複数の会社の価格が比較できることが知られています。
不当に低い価格、逆に高過ぎる価格の査定結果については慎重に考えてセカンドオピニオンを利用するなど、リスクを回避できます。
共有持分の悪質業者の特徴と見分け方
悪質業者の見分け方として、まず確認すべきポイントは「極端に高額または低額な買取価格を提示している業者」です。
相場を無視した価格を提示する業者には警戒が必要です。
また、業者の連絡が不明瞭であったり、契約内容が不明確である場合も注意が必要です。さらに、口コミや評判が悪い業者は避けたほうが良いでしょう。
信頼性のある業者であれば、契約内容を詳細に説明し、過去の実績やクライアントの声を公開しているケースが多いです。
共有持分の信頼できる業者の選び方
共有持分の業者選びは普通の不動産業者選びと変わりません。
- 口コミを確認する
- 実績のある業者を選ぶ
- 不動産取引の免許を確認
- 契約内容の確認
- 複数業者の比較
などが選ぶポイントとなります。
これらについて詳しく見ていきましょう。
口コミや評判を確認
インターネットで業者の口コミや評判を調べることが重要です。
過去の利用者の体験談やレビューを確認することで、信頼できる業者かどうか判断する手助けとなります。
実績のある業者を選ぶ
共有持分の買取は特殊な分野ですので、長年の経験や実績がある業者を選ぶと安心です。
業者のウェブサイトや公式資料で、実績や取引件数などを確認しましょう。
免許や資格のない業者には依頼しない
不動産業者は、宅地建物取引業の免許を持っていることが必要です。
信頼できる業者かどうかを確認するために、免許番号がきちんと公表されているかをチェックしてください。
また、宅地建物取引士などの資格保有者が在籍している業者も安心です。
契約書をよく確認する
契約時には、まず契約書に書かれている内容を細かく確認することが重要です。
特に、買取価格や支払い時期、手続きにかかる費用、数料や売買価格に関する条項について明確に記載されているか確認しましょう。
また、契約解除の条件やペナルティの有無もチェックポイントです。
業者が一方的に利益を得られるような条件がないか、専門家に相談するのも有効です。
複数業者の比較
複数の業者に査定を依頼し、それぞれの提示価格や対応を比較することも、信頼できる業者を見つける有効な方法です。
これにより、相場感や業者間の違いが明確になり、納得できる取引が可能になります。
業者の信頼性を確認する方法
信頼できる業者を見つけるには、まず業者の評判や口コミをインターネットで確認しましょう。
また、業者が法的に認可された企業であるかを調べることも重要です。
不動産取引には宅建業の免許が必要であり、正式な免許番号を提示しているか確認しましょう。
さらに、問い合わせた際の対応の迅速さや、誠実さも判断材料となります。
業者が提供する査定内容についても、十分に説明がなされているかを確認しましょう。
共有持分の買取を検討する前に知っておきたいこと
共有持分の買取の注意点もあわせてお知らせします。
買取価格の相場と変動要因
共有持分の買取価格は、物件の種類や立地、権利関係などの要因に左右されます。
一般的に、共有持分は個別の不動産よりも価値が低いため、相場価格は物件全体の価値に比べて低くなりがちです。
また、共有者間の関係や譲渡にかかる税金なども価格に影響することがあります。
相場感を掴むためにも、複数の業者に査定を依頼し、適正価格を把握することが大切です。
税務上の影響と注意点
共有持分の売却には譲渡所得税が発生します。
この税金は売却益に対して課され、所得税や住民税が含まれます。
売却に伴う利益が大きい場合、課税額も増えるため、事前に税金についての理解を深め、節税対策を考えることも必要です。
また、税務処理の相談を税理士に依頼することで、適切な節税対策が可能となります。
共有持分の業者買取の体験談
私自身の持分買取の体験を簡単に記します。
売却をしたのは築40年の普通の団地内の戸建で、共有持分の売却が完了したのは相続の発生から10年後のことでした。
父が亡くなって不動産を売却しようとしたら、何と道路が持分なし私道だということが判明。
通常の売却で売れないとわかったら、費用負担や管理の手間をおそれた弟が、音信不通になって雲隠れしてしまったのです。
様々な手立てを探したのちに、最後に共有物分割請求が専門の弁護士に相談に行ったところ持分売却をすすめられました。
それまであやしいのではないか、だいじょうぶなのかと不安に思っていた共有持分の売却ですが、弁護士の先生にすすめられたことで、持分を売却する正当な方法だということが初めてわかったのです。
その時の弁護士の先生にも買い取ってくれた会社にも本当に感謝しています。
まとめ「共有持分の買取業者は怪しくない」
私自身は共有持分の買取業者に実家を売却しましたが、怪しいと思ったこともなければトラブルは一切ありませんでした。
ただし、共有持分の買取に限らず不動産の売買は高額のため、常に慎重に行う必要があります。
不動産業者のすべてが怪しいわけではありませんが、売買は商取引であり相手はプロです。
売り手側のハンディは大きいわけですが、これは複数の不動産者会社に査定を依頼することで損をしない売却が可能となります。
不動産の買取で大切なのは何よりも価格です。
共有持分を買い取ってもらった場合にいくらになるのかがまず第一に聞くべきことです。
価格が極端に安いと思われたらその業者はやめて、他の会社に改めて査定を依頼したり、セカンドオピニオンを利用するのもおすすめです。
また、価格が提示されたら、同時に売却の疑問点は何でもきいてみてかまいません。
十分納得の上で信頼できる業者に、持分の売却をすすめるのがいちばん良い方法です。
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