共有持分

共有持分の買取業者の目的を解説 買取後に単独名義にして再販

2024年7月22日

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共有持分の仕組みがわかると買取業者が「共有持分だけを買い取ってどうするのだろう」と疑問が湧くのは当然と言えます。

共有持分の所有者としては持分が買い取ってもらえるのはたいへん安心なところですが、売却後にどうなるのかは知っておきたいところです。

私は相続した父の名義のままの実家の共有持分を業者に買い取ってもらいました

この記事では共有持分の買取業者の買取の目的を説明します。

共有持分の買取業者の目的

共有持分の買取は所有者が持っている共有持分を業者自身が買取するというものです。

買い取った共有持分は不動産会社のものということになりますが、これは長期的に不動産を保有することが目的ではありません。

その場合の共有持分の買取業者の目的は、共有名義となっている不動産を単独名義として、販売や活用が可能な不動産とすることです。

共有持分には2人で所有する不動産ばかりでなく、10人、30人の共有というものもあります。

それらの不動産は手つかずのまま放置されていることが多いのですが、名義人を一人にすれば、住むこともできますし、売却することも、人に貸すこともできます。

共有持分に限らず、訳あり物件の不動産の買取の目的は最終的に、不動産を市場に流通できるものにすることが目的となるのです。

最初に結論をまとめると

  • 買い取った共有持分を単独登記にして販売可能なものにする
  • 建物をリフォーム後、一般の買い手にリフォーム済み住宅として販売する
  • 買い取った物件の多くは需要の高い投資用物件として販売される

 

共有持分の買い取り後の流れ

例として、相続後の実家がAさんとBさん共有名義となっている時を考えてみます。

  1. 共有持分をAさんからから買い取る
  2. 共有者Bさんに売却、または買取の交渉をする

というのが最初の業務です。

買取業者C社が買取後は、家土地はBさんとC社の共有名義となっています。

共有不動産ですので、ここから先は共有者の同意が取れなければ先に進みませんので、Bさんの同意がとれるようなこうしょうをするのです。

交渉の内容は、共有名義となっている不動産をどちらかの単独名義とするのもので、下のような方法が考えられます。

共有名義の不動産を単独名義に

  • BさんにC社の持分を買い取ってもらう
  • C社がBさんの持分を買い取る
  • BさんとC社で不動産を一緒に売りに出す

Bさんは、持分を買い取って不動産全体を自分の所有にしてもよいですし、もしくは、持分を売却するかを選べます。

他には、共有名義のまま不動産を売りに出す方法も考えられます。

共有持分の買取業者の交渉について

この際の交渉について、訳あり物件買取プロのアルバリンク社は下のように説明をしています。

共有持分の買取専門、共有持分買取プロを運営するアルバリンク社は、買い取り後の交渉について下のように説明しています。

決して、悪徳業者のような「共有者から持分を奪おうとする強引な交渉」は行いません。「共有持分を買い取ってもらいたいけど、他の共有者に迷惑がかかるのでは?」と心配する相談者様は多いですが、弊社ではそのような心配は一切不要ですので、安心してご相談ください。―共有持分買取プロの解説

買取業者が避けたいこと

裁判

BさんにC社の持分を買い取ってもらうか、またはC社がBさんの持分を買い取ることで意見が一致すればいいのですが、一致しない場合は共有物分割請求という裁判となります。

しかし、これは業者側が避けたい事態なのです。

訴訟となると弁護士が必要となり日数も費用もかかるためで、そもそも訴訟は不動産会社の業務の範疇ではありません。

費用をかけずに持分取得

なるべく裁判にしないで相手の同意を取り、双方にとって経費の負担の少ない方法で、早期に解決をはかるということが、業者側の腕の見せ所といえます。

なので、相手側と上手に交渉の上話し合いを進めることがネックとなります。

強引な手法を取って争いになったり、話が長引いて裁判になったりすることは業者側にとってもいいことではないのです。

共有持分の買取後の活用

共有持分を買取した不動産会社は、残りの持分を共有者と交渉の上取得します。

そのあとは、空き家買取や訳あり物件買取後の活用方法と同じでが、一般の人があまり知らないのが、不動産投資への活用です。

共有持分取得後の活用方法3つ

  • リフォーム後に再販する
  • 土地は再販、または新築の戸建を建設後販売する
  • リフォーム後に不動産投資の賃貸物件として活用する

このうち一番活用度が高いのは、投資用物件としての再販です。

空き家をリフォームして、リフォーム済み中古住宅として販売するのは多くの人が知るところですが、買取業者の行うのはそれだけではありません。

共有持分で買い取った不動産は投資用物件に

空き家の買取再販業者として業績を伸ばしている会社のほとんどは、一般向けの実需だけではなく投資用物件としての再販を行っているところが多いです。

特に、買い取った建物をリフォーム後に入居者を募集、賃料が得られる状態にして、大家さんとなる投資家に売却をするのが投資用物件としての活用です。

一般の人は聞きなれないところですが、このようにして多くの物件が出回っています。

賃貸であれば、古い物件でも、再建築不可などの問題がある物件でも、しかもリフォームは完璧でなくても十分に活用できます。

訳あり物件の多くの業者が収益物件であるアパートも買取するのも同様の理由であり、買取業者は投資家への販売ルートを既に確保しています。

共有持分の買取業者は怪しくない

なので、買取業者が共有持分を買い取るからといって、けっしてあやしい業者であるわけではありません。

投資法物件は一般の人が知らないところで投資家同士や投資家向けサイトなどで盛んに売買されています。

大屋さんの中には、ボロ物件投資でリフォームを自分で格安で行うという方もいますが、投資物件は自分の住まいではないので、建物の良しあしや見た目ではなく、価格と購入時の代金から計算される利回りが購入の決め手となります。

不動産投資は外国人が多数参入していることもあり、都心の新築マンションの2割が投資物件だという情報もあるため、需要は想像以上に高いのです。

不動産投資はまずは物件がないと成り立ちません。

なので、訳があって売れない不動産の買取はその目的で多くの業者が参入、今では”訳あり物件の買取”として広く行われているのです。

共有持分の買取業者のまとめ

共有持分の買取業者の目的をまとめると

  • 買い取った共有持分を単独登記にして販売可能なものにする
  • 建物をリフォーム後、一般の買い手にリフォーム済み住宅として販売する
  • 買い取った物件の多くは需要の高い投資用物件として販売される

共有持分の買取業者の買取は、きちんとした目的があります。

けっして買い取った物件を放置したり、横流ししたりするわけではありませんで、住まいとして賃貸物件として活用される、そのための買取です。

なので、持分買取業者も熱心に対応エリアを全国に広げ、どんなところのどんな物件でも買取を行います。

近年は買取業者の数も増加しておりますので、買取価格も競争で高くなる傾向にあります。

以上を踏まえて、手持ちの不動産の高額売却に役立ててみてください。

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